当事務所の弁護士が過去に扱った事例を、弁護活動の内容と結果は変えずに、事案を一部改変してご紹介します。
保釈を得てリハビリ施設に通い減刑
Aさんは、過去に何度も薬物事件の前科があるのにも関わらず、再び覚せい剤を使用した罪で逮捕・勾留されてしまいました。前科との関係で、実刑判決になることは明らかでしたが、勾留中に弁護人から差し入れられた資料や書籍で、薬物中毒からのリハビリ施設のことを知ったAさんは、今回の事件を最後とするために、刑務所に服役する前に施設に通うことを希望しました。
そこで、起訴後、弁護人が、Aさんがリハビリ施設に通うために保釈を認めて欲しいと裁判所に請求したところ、保釈が認められました。そして、Aさんは、両親と弁護人とともに都内のリハビリ施設を訪れて、以後、判決まで定期的に施設に通いながらまじめに生活しました。判決は予想通り実刑判決でしたが、裁判所にはAさんのリハビリ施設への通所も評価されたため、Aさんは納得して服役をすることができました。